新着記事:AIネイティブ組織のためのオペレーティングモデルとしてのAI-Native SAFe
2026-06-23 By Andrew Sales
過去15年間にわたり、SAFeは、大規模なプロダクトおよびシステム開発の複雑な舵取りを行う2万以上の企業や政府機関、そして200万人以上の実務者に選ばれるオペレーティングモデルとなってきました。私の役割において最も光栄なことの一つは、顧客やパートナーの皆様と時間を共にし、リーンやアジャイルを大規模に適用することで、SAFeがいかに実際のビジネス課題の解決に役立ったかを直接お聞きできることです。
もちろん、こうした数々の成功事例がある一方で、組織が未来に向けて成功し続けるためには、フレームワークも絶えず進化していかなければならないことも私たちは認識しています。6月16日は、まさにその進化の節目となりました。私の中では、これまでで最大の進化である「AI-Native SAFe」を発表し、その全容をお披露目した瞬間です。まさに、これはAI時代のために構築されたオペレーティングモデルです。
この新しいバージョンは、既存のSAFeフレームワークに単にAIの機能を上乗せしたものではなく、全面的な「再構築」です。長年の研究、実績のあるプロセス、そして新たな働き方に基づいて構築されたAI-Native SAFeは、AI時代に求められる具体的なプラクティスとガバナンスを統合しています。その結果、既存のSAFeユーザーにとって馴染み深いアプローチでありながら、AIネイティブ企業への変革という特有の課題に対応し、AIへの投資対効果を確実に得られるよう、根本的に強化されたものとなっています。
AI-Native SAFeは、ビジネスのボトルネックが移動したことを認識しています。組織にとっての課題はもはや、限られた時間内に何かを構築できるか、ではありません。むしろ、構築しているものが安全かつセキュアで、価値あるものであるかを迅速に検証し続けることが求められています。AI-Native SAFeは、企業がリーンやアジャイルのプラクティスにAIを組み込むことを可能にし、あらゆる活動の中心に「成果(アウトカム)」を据えます。そして、スピードの向上がクオリティの向上にも直結するよう、ガバナンス、構造、そして実証済みの手法を提供します。
既存のSAFe導入企業に向けた明確な道筋
AI-Native SAFeのリリースと同時に、私たちはもう一つの重要なコミットメントを交わします。それは、基盤となるCore SAFeオペレーティングモデルのサポートと進化を、今後も継続していくという約束です。フレームワークの公式サイトを訪れると、これら2つのオペレーティングモデルがどちらも利用可能な状態になっていることが確認できます。

Core SAFeは、エンタープライズアジリティを成功させるための基盤であり続けます。これまで多くの組織において、アライメント、実行力、そして価値提供の向上を支えてきた原則、プラクティス、ガバナンスは、今もなおその重要性は変わりません。多くの組織にとって、Core SAFeは現在のニーズに最適なオペレーティングモデルを提供し続けています。
今回のリリースは、Core SAFeに取って代わるものではありません。これは、企業が過去10年間にわたって積み上げてきた、リーン、アジャイル、SAFeへの投資の上に成り立つものです。AIが学習、デリバリー、意思決定のスピードを大きく変える中で、これまでのプラクティスをどのように進化させていくのかを示しています。AI-Native SAFeは、ゼロからの再出発ではなく、現在の状況から明確な移行の道筋をたどる「旅」として捉えるのが最適です。
AI-Native SAFe 早期アクセス
6月16日、私たちは新たなバーチャルイベントシリーズを通じて、AI-Native SAFeのビッグピクチャーを発表しました。第1回目のAI-Native SAFeイベントを見逃された方は、ぜひ以下の録画をご覧いただき、企業がいかにしてAIネイティブな組織へと進化できるか、その展望をいち早くご確認ください。
このイベントの中で私は、AI導入が不可欠となっている現状や、組織が真の価値を実現するためにフレームワークの必要性を裏付ける研究結果、そしてAIが可能にするリーンやアジャイルな働き方へのシフトについて振り返りました。こうした背景を踏まえた上で、AI-Native SAFeにおける主要な変更点や進化の全容について詳しく解説しています。

このバーチャルイベントシリーズは今後12週間にわたって開催され、9月14日〜18日に開催されるSAFe Summit San Diego での全容公開をもってクライマックスを迎えます。このサミットでは、より深い学び、実践的な応用、そして実際の導入企業のカスタマーエクスペリエンスを通じて、AI-Native SAFeの完全なビジョンが一つに結実します。
新たなガイダンスは、今後2週間ごとに順次公開される予定です。このように段階的なアプローチを採用したのは、AIの進化のスピードが凄まじく、一度きりのリリースではその変化に対応しきれないためです。この早期アクセスを通じて、コミュニティの皆様には今すぐこのモデルに触れ、理解を深めていただけます。同時に、私たちにとっても、お客様やパートナー企業の皆様とともにガイダンスを検証し、さらに洗練させていくための貴重な時間となります。AI-Native SAFe ローンチウェビナーシリーズへのご参加は、登録ページよりお申し込みください。
AI-Native SAFeを別の視点から詳しく知りたい方は、公式ローンチアナウンスをご覧ください。今回の進化の背景となった市場の変化、企業が直面する課題、そしてオペレーティングモデルの革新について掘り下げています。
皆様とともにこの旅に出発し、一緒に未来を築いていけることを心から楽しみにしています。
Stay SAFe,
Andrew Sales, SAFe Chief Methodologist